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交差点での事故に注意!(安全ミニ通信294号)

更新日: 安全ミニ通信
通勤や業務中の移動で、毎日のように通る交差点。信号があり、横断歩道も整備されている場所なら安全だと思いがちですが、実際には交通事故が特に起こりやすい危険地点です。交通事故の約半分が交差点内または交差点付近で発生しています。
交差点では、歩行者、自転車、自動車、バイクなどが異なる方向から同時に近づきます。信号や標識があっても、誰か一人がルールを守らなかったり、周囲の確認を省略したりすれば、事故は起こり得ます。特に春先は、暖かさによって気持ちが緩み、注意力が低下しやすい時期です。新しい仕事や通勤経路に慣れてきた頃ほど、「いつも大丈夫だから」という思い込みに注意が必要です。
交差点事故を防ぐために必要なのは、特別な技術ではありません。見る、止まる、譲るという基本動作を、毎回確実に行うことです。今回は、交差点に潜む危険を知り、今日からできる安全行動を紹介します。
 
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  潜む危険と発生メカニズム

1. 自動車の左折時に起こりやすい見落とし

自動車が左折する際は、左後方から来る自転車やバイク、横断歩道を渡る歩行者を見落とす危険があります。ミラーだけでは確認できない範囲があるため、ミラー確認と目視確認を組み合わせることが大切です。また、横断歩道上の歩行者だけでなく、前方車両が急停止する可能性にも注意が必要です

2. 右折時に潜む「対向車の陰」

右折時は、対向車の陰から走ってくる自転車やバイクを見落としやすくなります。さらに、横断歩道を急に渡る歩行者や自転車にも注意が必要です。右折は一度に曲がり切ろうとせず、信号や道路幅に関係なく、安全を確認しながら二段階で進む意識が重要です

3. 自転車・歩行者側にも必要な確認

事故防止は運転者だけの課題ではありません。自転車や歩行者も、標識・信号のルールを守り、無理な横断をしないことが必要です。横断前には必ず一時停止して周囲を確認し、青信号で横断する場合でも、曲がってくる車両に注意します

  今日からできる安全対策

1. 自動車運転時は交差点の手前で確認する

自動車で交差点を左折するときは、まずミラーと目視で左後方を確認します。歩行者や自転車、車両の左側を通過しようとする人がいないかを確かめ、十分に速度を落とします。左折先だけを見るのではなく、曲がる前と曲がっている最中の両方で周囲を確認しましょう。
次に、横断歩道上の歩行者や、横断しようとしている自転車に注意します。歩行者が渡る可能性がある場合は、横断歩道の手前で停止できる速度に落とし、通行を妨げないようにします。横断歩道の近くでは、歩行者が「まだ渡らない」と思っていても、状況が変わることがあります。
右折時は、対向車、自転車、バイク、右側から来る歩行者など、確認する対象が多くなります。信号が青でも、すぐに曲がり始めてはいけません。対向車の動きや横断者を確認し、必要に応じて交差点の中央付近で一度停止してから、周囲の安全を確かめて右折します。道路の幅や交差点の形状に関係なく、右折は二段階で確認する意識を持ちましょう

2. 自転車・バイクは「車両」としてルールを守る

自転車やバイクで交差点を通るときは、車両用信号や標識に従い、無理な横断や信号無視をしないことが基本です。自転車では、横断歩道を歩行者と同じ感覚で斜めに横切ったり、車両の間をすり抜けたりする行動が危険です。交差点へ進入する前に速度を落とし、左右から来る車両と、横断歩道を渡る歩行者の両方を確認します。
自動車から見れば、自転車やバイクは車体が小さく、死角に入りやすい存在です。こちらが優先だと思っても、相手が見落としているかもしれません。特に右左折車両の近くでは、相手の動きを予測し、無理に先へ進まず、相手の通過を待つ余裕を持ちましょう

3. 歩行者は横断前に「止まって、見て、確認する」

歩行者は、標識や信号のルールを守り、横断歩道のない場所での無理な横断を避けます。横断歩道を渡る場合でも、車両が止まるとは限りません。横断前にはいったん立ち止まり、左右を確認します。車両が近づいているときは、運転者の目線や車の動きを見て、確実に停止したことを確認してから渡り始めましょう。
横断中も、スマートフォンを操作したり、イヤホンで周囲の音を遮ったりしないようにします。子どもや高齢者に限らず、誰でも一瞬の不注意で危険に巻き込まれます。歩行者側が交通ルールを守っていても、周囲を確認することは自分の身を守るために必要な行動です

3. 現場の安全管理では、具体的な場面に置き換えて伝える

安全担当者や責任者は、「交差点に注意しましょう」と呼びかけるだけでなく、スタッフが実際に行う動作まで具体化して周知しましょう。たとえば、朝礼では「左折前に左後方を目視する」「横断歩道の手前で一度アクセルを緩める」「自転車は交差点進入前に減速する」といった短い行動目標を伝えます。
通勤経路や業務で使う道路について、見通しの悪い交差点、右左折車両が多い場所、横断歩道の手前に駐車車両がある場所などをスタッフ同士で共有することも有効です。ヒヤリ・ハットがあった場合は、個人の責任追及で終わらせず、「どの場所で」「どの時間帯に」「何が見えにくかったのか」を確認し、注意喚起や経路の見直しにつなげます

  まとめ

交差点は、歩行者、自転車、自動車などの動きが集中するため、交通事故が起こりやすい場所です。事故の背景には、周囲の確認不足、強引な運転、標識・信号の無視などがあります。安全を守るには、立場に関係なく、ルールを守り、相手の存在を予測し、急がずに確認することが欠かせません。
自動車は、左折前の左後方確認、横断歩道付近での減速、右折時の二段階確認を徹底します。自転車やバイクは、交差点に入る前に速度を落とし、車両用信号や標識を守ります。歩行者は、横断前に立ち止まり、左右と車両の動きを確認します。そして、すべての人が「相手が気づいていないかもしれない」と考え、譲り合うことが大切です。
交差点を通るたびに、見る・止まる・譲る。この三つを当たり前の習慣にできれば、事故を防ぐ力は確実に高まります。春の暖かさで気持ちが緩みやすい時期だからこそ、危険地点では意識を一段高めましょう。今日も焦らず、確認を忘れず、ケガなく安全に通勤・業務を終えられるよう、一人ひとりが行動していきましょう

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