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『食』で熱中症を防ごう!! (安全ミニ通信273号)
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なぜ「食」が熱中症予防に重要なのか?
熱中症は、体温調節機能がうまく働かなくなることで起こります。この体温調節機能は、日々の体調や体のコンディションに大きく左右されます。特に、疲労が蓄積していたり、免疫力が低下していたりすると、体の抵抗力が弱まり、暑さに対する適応能力も低下してしまいます。ここで「食」が重要な役割を果たします。バランスの取れた食事は、体に必要なエネルギーを供給し、疲労回復を促し、免疫力を高めることで、暑さに強い体をつくる土台となります。具体的には、以下の栄養素が熱中症予防に効果的であるとされています。
1.疲労回復を助ける栄養素
現場での作業は、想像以上に体力を消耗します。疲労が蓄積すると、集中力の低下や判断力の鈍化を招き、事故のリスクも高まります。熱中症予防の観点からも、疲労回復は非常に重要です。・ビタミンB1
炭水化物、タンパク質、脂質といった三大栄養素をエネルギーに変える働きを助け、疲労回復に貢献します。不足すると、体がだるく感じたり、食欲不振に陥ったりすることがあります。
多く含む食材: 豚肉、玄米、豆腐、うなぎ、大豆製品など。
2.回復力を向上させる栄養素
もし熱中症の症状が出てしまった場合でも、体の回復力を高めておくことは、重症化を防ぎ、早期回復に繋がります。
・カリウム筋肉の収縮を助け、体内の水分バランスを調整する重要なミネラルです。汗とともに失われやすいため、意識的な摂取が必要です。熱中症になった際の回復力向上にも役立ちます。
多く含む食材: スイカ、ほうれん草、バナナ、アボカド、芋類など。
3.疲労を抑制する栄養素
疲労の原因となる物質の生成を抑えることで、疲れにくい体をつくることができます。・クエン酸
疲労物質である乳酸の分解を促進し、疲労の蓄積を抑える働きがあります。食欲増進効果も期待できるため、夏バテで食欲がない時にもおすすめです。
多く含む食材: 梅干し、酢、レモン、柑橘類など。
4.免疫力を向上させる栄養素
暑さによるストレスは、体の免疫力を低下させることがあります。免疫力が高い状態を保つことは、病気にかかりにくくするだけでなく、熱中症に対する抵抗力も高めます。
・ビタミンC免疫細胞の働きを助け、ストレスへの抵抗力を高める抗体をつくるのに不可欠な栄養素です。また、抗酸化作用も高く、体の酸化ストレスから守る働きもあります。
多く含む食材: キウイ、トマト、ピーマン、ブロッコリー、いちごなど。
今日からできる「食」の熱中症予防
これらの栄養素を日々の食事にどのように取り入れれば良いのでしょうか。実践しやすい具体例をご紹介します。1.バランスの取れた食事を心がける
特定の栄養素だけを摂るのではなく、主食(炭水化物)、主菜(タンパク質)、副菜(ビタミン・ミネラル)をバランス良く組み合わせることが基本です。特に、夏場は食欲が落ちがちですが、一日三食を規則正しく摂ることを意識しましょう。・朝食を抜かない
朝食は一日の活動のエネルギー源です。しっかりと摂ることで、体温が上がり、代謝が活発になります。
・彩り豊かな食事
さまざまな食材を摂ることで、必要な栄養素をバランス良く摂取できます。特に夏野菜は、水分やカリウムが豊富で、体を冷やす効果も期待できます。
2.積極的に摂りたい食材と調理の工夫
前述で紹介した食材を参考に、日々の食事に取り入れてみてください。
・豚肉疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富です。生姜焼きや冷しゃぶなど、夏でも食べやすい調理法で。
・玄米・豆腐
ビタミンB1やタンパク質を補給できます。玄米ご飯にしたり、冷奴や味噌汁の具材として手軽に取り入れましょう。
・スイカ・バナナ
カリウムが豊富で、手軽に水分とミネラルを補給できます。休憩時間のデザートやおやつにも最適です。
・梅干し・酢
クエン酸が疲労回復を助けます。おにぎりに梅干しを入れたり、酢の物やドレッシングを活用したりするのも良いでしょう。
・レモン・キウイ・トマト・ピーマン
ビタミンCが豊富です。サラダや和え物、炒め物など、様々な料理に活用できます。
3.水分補給と合わせて電解質も意識する
汗をかくことで失われるのは水分だけではありません。ナトリウム、カリウムなどの電解質も同時に失われます。食事からこれらの電解質を補給することも重要です。・味噌汁やスープ
塩分と水分を同時に補給できます。具材を工夫すれば、野菜からカリウムも摂れます。
・スポーツドリンク
運動量が多い場合や、食欲がない時には、電解質を効率よく補給できるスポーツドリンクも有効です。ただし、糖分の摂りすぎには注意しましょう。
4.十分な睡眠と規則正しい生活
食事だけでなく十分な睡眠も熱中症予防には欠かせません。疲労回復のためには、質の良い睡眠を確保することが重要です。また、規則正しい生活リズムは、自律神経を整え、体温調節機能を正常に保つことにも繋がります。
・寝る前のカフェイン・アルコールを控える睡眠の質を低下させる原因となります。
エアコンや扇風機を適切に使い、快適な室温で眠れるようにしましょう。
まとめ
熱中症は、外からの対策だけでなく、体の中から準備することで、より確実に防ぐことができます。日々の「食」を意識し、疲労回復、免疫力向上、そして暑さに強い体づくりを心がけること。これが、現場で働く皆さんの安全と健康を守るための、もう一つの重要な柱となります。【関連記事】
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